世の中には多くの商品が存在し、それぞれ異なる特徴を持っています。
一方で共通点もあり、その代表ともいえるのが何らかの形で包装されていることです。
一口に包装といっても多くの種類があり、商品の属性ごとに使用されるものは違います。
中身を保護することが大きな役割であるため、硬くて頑丈なほうが良いと考えている人もいるでしょう。
しかし実際には、軟包装と呼ばれるタイプの流通量がかなり多くの割合を占めています。
これはポリプロピレンやポリエチレンなどの科学素材を原料とするもので、それらの総称として使われることが多いででしょう。
いわゆるプラスチックフィルムもこの種類に該当しますし、紙で包むタイプに関しても同様です。
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軽量である
軟包装にはたくさんメリットがありますが、その中でも特に重要なのは軽量であることです。
いくら丈夫でも重すぎるとさまざまな面で弊害が生じてしまいます。
持ち帰るときに苦労しますし、宅急便を利用するときも送料が高くなりやすいです。
透明性がある
透明性があることもメリットの一つであり、それが売上に直結する商品も珍しくありません。
透明や半透明にすることで、ある程度は中身を確認することが可能になります。
これが消費者に安心感を与えることになり、中身がまったく見えない状態より買ってもらえる確率が上がるのです。
せっかく購入したのに内容物が破損しているといったトラブルも避けられます。
軟包装はさまざまな商品に対して使われていますが、特に重宝されているのは食品です。
スーパーの食品売り場に行くと、5割を超える商品に使用されていることが分かるでしょう。
ドラッグストアに行けば、医薬品に関しても使用量が多いと理解できます。
工業製品の包装にはあまり使われていない理由
一方、工業製品の包装にはあまり使われていないという実情があります。
この理由は大きく分けて2つあり、1つ目は内容物の重量が大きいということです。
包装部分だけを持った場合に破けてしまう可能性は小さくありません。
2つ目は精密な部品が含まれている、衝撃から守り切れないリスクがあることです。
これは食品についてもいえることですが、内容物自体に柔軟性がある点が大きく異なります。
たとえば、えのきに圧力が加わっても、不良品扱いされるほど変形することは稀です。
時間が経つと元に戻る商品も多いため、大して問題にはなりません。
それに対して工業製品は、圧力が加わって変形すると元に戻らないものも多いです。
それは売り物として成立しませんし、気付かずに販売するとクレームの対象になってしまいます。
したがって、軟包装が最大限に活かされるカテゴリーは上記のようになっているのです。
食品に関して厳しい基準が必要なのは外部の空気との接触
そう言われると、防御力という面で非常に頼りにないように感じる人もいるでしょう。
決してそうではなく、与えられた役割を果たせる仕様になっています。
たとえば、食品に関して厳しい基準が必要なのは外部の空気との接触です。
それによって劣化が進んで消費期限が短くなっていきます。
薬に関しても同様で、できるだけ空気に触れることを避けることが望ましいです。
このような課題に対し、密封性の高さによって見事にクリアしています。
酸素などの期待を通さないように工夫されとり、湿気の混入を防げる可能性も高いです。
もちろん、一部でも破損するとこの性能は一気にダウンします。
そのため取り扱いに注意は必要ですが、乱雑に持ち運んだり上に物を置いたりしなければ、あまり心配しなくても大丈夫です。
ダンボールなどの包装では、密封性は皆無といっても過言ではありません。
軟包装との併用
空気を簡単に通過させますし、湿気が入り込む隙間も多くあります。
したがって、内容物によっては空調設備によるケアを万全にしなければなりません。
これにコストがかかり、それが上乗せさせる形になると、商品が値上がりしてしまうケースもあります。
これを回避する手段として用いられているのが軟包装との併用です。
ダンボールの内側の商品をこれによって包むことで、空気や湿気と接触することを予防できます。
衝撃に関してはダンボールや緩衝材が防いでくれるので、多角的な保護が可能になるというわけです。
精密機器もこのような形で出荷するケースが増えています。
デリケートな機構は衝撃だけでなく湿気などにも弱いので、この組み合わせは高い効果を発揮します。
まとめ
このようにアイデア次第で包装の性能は上がっていき、以前より多様なものがリリースされている状況です。
企業にとってクレームを受けることは大きな負担ですし、ブランドイメージの低下にもつながりかねません。
状態が悪い商品を撮影してSNSで拡散する事例が多く見受けられます。
クレームを言ってきた顧客の対応だけでなく、その何倍もの労力をSNSでの炎上沈下に使うこともあるでしょう。
そういったリスクを最小限に留めるためにも、軟包装の性能をますますアップさせていく必要があります。
人体に影響を与える商品に使われることが多いため、素材の成分などにも十分な配慮が必要です。
最終更新日 2025年5月8日 by futsaa